後悔しないために
カラオケの帰りのバスの中、携帯を右手に握ったまま、うとうとしていた。

バスの中は、揺れのせいか、静かさのせいか、なぜか眠たくなる。

バスのエンジン音がだんだん小さくなって、自分の頭の中で流れている音楽が外から聴こえるようになり、そろそろ寝ようかというところだった。

「ヴィーヴィー、ヴィーヴィー」
< 34 / 154 >

この作品をシェア

pagetop