丸重城の人々~前編~
「小岩井 将大です。響子の恋人!」
「あの…小岩井さん!」
「ん?何?柚希ちゃん」
「今度こそ……。
今度は響ちゃんの手を放さないで下さい!ちゃんと響ちゃんのことだけを……」
「わかってるよ!大丈夫。だから、泣かないで?」
柚希は言いながら、涙が伝っていた。

「柚?大丈夫。響子を信じるんだろ?」
大翔が柚希の涙を拭いながら、言う。
「柚希ありがと!次騙されたら、地獄に落とすから大丈夫よ!」
「怖っ!」
ハモる、男達。
それもそのはず、響子の雰囲気が黒く染まっていたから。
「でね、ここに一緒に住もうと思うの////」
「そっか!そうだよね…響ちゃん!やっと好きな人と一緒にいられるね!」
喜ぶ、柚希。
「てかさ、出ていってくれていいんだぜ!」
大翔が、めんどくさそうに言う。
「は?柚希を一人にできないでしょ?」
「は?柚は俺だけがいればいいんだよ?」
「俺もいるし。響子、彼氏と二人きりがいいんじゃねぇの?」
「はぁぁ?大中!あんた等ボコボコに殴られたいの?」
「あ?いくらなんでも、お前には無理だろ?俺等を殴るの」
「身体なまってるとはいえ、まだまだいけるわよ!」
「だったら、俺が姫を守るよ!」
「なんで、玄が出てくんだよ!」
ハモる、兄弟と響子。

「フフ…」
「何?将大」
「キモいよ、おっさん」
「いや、みんな柚希ちゃんが大好きなんだなと思って!」
< 115 / 162 >

この作品をシェア

pagetop