丸重城の人々~前編~
「ちょっと!!それ、焦げてる!」
「中也!肉ばっか食うな!ピーマン食え!」
「んー。柔らかーい!美味しい!」
「兄貴こそ、野菜ばっか入れんなよ!」
只今、ワイワイしながらBBQ中。

「よし!海老焼けたわよ!」
「スゴッ!でかいな!」
「ほんとだ!大きい」
「柚、先食え!」
「いや、先にみんなから…私最後でいいよ!
響ちゃん食べて?ほとんど響ちゃんが焼いたりしてるんだし」
「私はツマミながら、焼いたりしてるから大丈夫よ!柚希食べな!」
「ほら、柚」
「え?うん。じゃあいただきます。
………んー。美味しい!」
「マジで!?じゃあ俺も。
………旨い!」
「じゃあ最後は俺!
………ヤベーな!旨すぎる!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
食事も終わり━━━━━
「柚希。今日一緒お風呂入ろっ!」
「うん!もちろん!大翔、中也くんお先に入ってくるね!」
「は?ダメだろ!?柚は俺と入るの!」
「え~今日は響ちゃんと入る!」
そう言って、二人で行ってしまった。

「プッ!兄貴は柚希には敵わないな…(笑)」
「うるせーよ!明日覚えとけよ!」
「怖っ(笑)!」

二人が上がると大翔が入り、今は中也が入浴中だ。
柚希と響子は、海へ散歩に出ている。
大翔はベットでゴロゴロしている。


「あー、ママ!」
「散歩中ですかぁ?」
そしてまた、先程のホステスの女達が話しかけてきた。
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