罰ゲームが二十四時間とかアリですか!?
morning〜琴side〜
ピピピ、と鳴り響く目覚ましを止めてあたし琴(こと)はベッドから起き上がる。今日、あたしは眠るまで罰ゲームのせいで歌でしか会話ができないんだ。

今日が休日だったらよかったんだけど、最悪なことに今日は木曜日。学校をサボりたいけど、優秀な魔女になるためには行くしかない。ハァ……ダルすぎる。

魔法学校の制服に着替え、あたしは自分の部屋からリビングへと移動する。朝ご飯はしっかり食べないとね!

リビングに入ると、お母さんとお父さんが仲良く朝ご飯を作ってた。そして、朝の占い情報を妹が熱心に見てる。

お母さん「琴、おはよう」

お父さん「おはよう、琴」

妹「お姉ちゃん、おっは〜!」

三人はあたしが罰ゲーム中だというのを知らない。だから、あたしの口から出た言葉にポカンとしていた。

「♪おはよう♪」

妹「何それ?ミュージカルの練習?」

「♪○すわよ♪」

朝から物騒な言葉が出てきたことで、リビングの空気がどこか重くなる。みんなの視線が……。
< 1 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop