罰ゲームが二十四時間とかアリですか!?
いたずら心が働き、あたしは口を開く。どうせこの口からは歌しか出てこない。選曲をあえて間違えるだけ。

「♪写真なんて紙切れだ♪」

空気がさらに重くなった。まるで氷河期が到来したかのように、めちゃくちゃ冷たい空気がこの場に流れている。アニメのワンシーンだったらもうこのリビングは凍ってるね。

お父さん「そ、そんなことないぞ、妹よ!いい思い出がたくさん詰まってるもんな」

お母さん「そうよ!素敵な思い出なんだから」

「♪思い出なんてただの塵だ♪」

あたしがそう歌うと、みんな死んだ目をして黙って食べ始めた。自分たちが口を開いたらあたしがおかしなことを言うと思ってるんだろうな。

「♪おかわり♪」

あたしがそう冗談で言うと、お母さんは無言+死んだ目でヨーグルトを持ってきた。




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