罰ゲームが二十四時間とかアリですか!?
「♪リンちゃん♪」

裁判長役と裁判官役はヒソヒソと話し、名前の質問は飛ばすことを決めたみたいだ。裁判長役がコホンと咳払いを一つし、口を開く。

裁判長役「被告人、あなたは魔法太郎さんを殺害で起訴されています。この内容に間違いはありませんか?」

「♪間違い♪」

裁判長役「それは、罪を否認するということですか?」

「♪知らない 知らない 僕は何も知らない♪」

あたしがそう言うと、「裁判長、被告人に質問をさせてください!」と検察役が手を挙げる。裁判長役が許可し、検察役が半分笑いながら訊ねた。

検察役「あなたは被害者に対し恨みを持っていて、さらにあの時間帯にアリバイがないのはあなただけ。おまけにあなたの家からは凶器と思われるナイフが発見されているんです。これでも「知らない」と言えるんですか?」

何だろう、この刑事ドラマの裁判シーンみたいな展開。ドラマの検察ってめちゃくちゃ嫌な人が多くない?こう感じるのってあたしだけかな?
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