森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 奥には暖炉、左側には小さなキッチン、右側には二階へと続く階段があった。

 緩やかな螺旋を描く階段の先は、カーテンで仕切られているようだ。

 ロキースが言っていた通りなら、あの部屋は寝室なのだろう。

 エディは二階へ行ってみたくてたまらなかったが、さすがにそう親しくもない相手に言い出すのは気が引けて、おとなしく小さい方のソファへ腰掛けた。

 ロキースは小さなソファに収まるエディを見つめて、深く満足げなため息を漏らした。

 垂れ気味の目がますます下がって、甘く色っぽい雰囲気になる。

 エディはそれを見て、居心地悪そうに唇をモニョモニョと動かした。
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