森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 そんな彼女を守るように、ロキースが一歩前へ出る。

 その時だった。

 ──コンコンコンッ

 控えめなノックの音がして、そろりと扉が開かれる。

 少しだけ開いた隙間から、幼い少女がヒョコリと顔を出した。

 黒い髪に、黒い目。白い肌がよく映える。

 クリクリとした大きな目がジョージを捉えた時、嬉しそうに緩んだ。

「ジョージおじさま。ここにいたのね?」

 ジョージはそれまでの怖い雰囲気をシュッと隠すと、にこやかに笑んだ。

 変わり身の早さとその柔らかな笑みに、エディは「え……」と声を漏らす。
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