森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 伸びてきた大きな手に、エディの肩が跳ね上がる。ビクッと明らかに首を竦めた彼女に、ロキースは慌てて手を引っ込めた。

 和やかな雰囲気が一変する。

「エディ……?」

 戸惑いの滲む声が、名前を呼ぶ。
 エディは、弾かれたように口を開いた。

「あ、えっと、ごめん……その、そう! 静電気が! バチってしたからビックリしちゃったの!」

 あからさまな嘘。

 だが、優しいロキースはエディの嘘を黙って受け入れる。

「そうか。冬だから、仕方がないな」

 苦く笑いながらそう言うロキースに、エディは泣きたくなった。

(どうして……どうして、触れられるのがこんなに怖いの……?)
< 230 / 390 >

この作品をシェア

pagetop