森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 そんなエディを見ていたら、ミハウまで苦しくなってくる。

「ロキースがそう言ったの? 魔獣を殺すエディが嫌だって」

「言わないよ。彼は、優しいもの。でも、そう思っているよ、たぶん。彼が魔の森に住むのは、魔獣が村へ侵入しないようにするためだって、前に言っていたもの」

 エディは、ロキースの言葉を全て覚えていなかった。

 もしも全て覚えていたのなら、こんな勘違いはしなかったはずである。

 ロキースはあの時、こう言ったのだ。

『魔獣が近寄らなくなれば、エディの負担が減る。エディの負担が減れば、ロキースとの時間を増やせる』と。
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