森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 結局は、自分とエディの時間を得るためである。

 決して、魔獣のことを慮っていたわけではない。

 グジグジと言い続けるエディに、ミハウはなんとなく違和感を覚えていた。

 エディに、というよりもエディが語るロキースという男に。

 だってあの男は、エディのことしか見ていない。

 ミハウのことなんて、ちっとも見ていなかった。だからこそ、ミハウはエディのことを任せたのだ。

 そんな男が、魔獣を気にかけるだろうか。

「いいや。気にするわけがないね」

「……ミハウ?」
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