森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 ルタはまるで、菓子でも強請るように軽く言う。

 それがどうしようもなく、エディには腹が立った。

「ちょうだいって……ロキースはものじゃないんだよ?」

 エディが目を吊り上げて睨みつけても、ルタはちっとも動じない。

 レオポルドのことを語った時のように、つまらなそうな目でエディを見下ろしてくる。

「ふぅん。ロキースっていうの。変な名前ね。でも、いいわ。そんなこと、些末なことだもの。重要なのは、獣人ということだから」

「獣人なら、誰だって良いの?」

「いいわよ。それくらいなら目を瞑れるもの」

「誰だって良いなら、ロキースじゃなくたって良いでしょ」
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