森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 エディの言うことは要領を得ない。

 だが、彼女が不安でいっぱいだということは確かなようだった。

「嫌だよぅ……嫌なの……」

 エディは、子供のように泣きじゃくった。

 ロキースの胸に顔を押し付けながら、ぴったりと体をくっつけてくる。

 こんなに無防備に体を預けてくるエディは、初めてだった。

 泣いている彼女には申し訳ないが、ロキースは嬉しいと思う気持ちが止まらなくなる。

 だって、夢だったのだ。

 エディは小さな頃から、いつも一人でひっそりと泣いていた。

 小さく丸めた背中を見つめて、守ってあげたいと思っていたのだ。

 だからロキースは、いつか獣人になれたら、エディが泣いた時は抱きしめて甘やかしてあげようと決めていた。
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