森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
(こんな時間が、ずっとずっと続きますように)

 エディが願ったその時──、

 春の風が、魔の森から魔素を運ぶように吹き込んできた。

 ザァァ、と。紫色の風が、青い花びらを舞い上げる。

 エディに目隠しをするように、激しい風が吹いて──、

「すごく強い風だったね、ロキース。あ、頭に花びらがたくさんついてるよ……って、ええぇ⁉︎」

 髪に絡んだ花びらを払い落とそうと手を伸ばして、エディは仰天した。
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