【完】桜色の君を抱きしめたい
「お前にそこまで言われるなんてな...。情けない兄貴だよな俺は...。貴斗、俺を殴れ」

「ああ、そのつもりだ...!」

ガンッ...!

貴斗の拳は凪の頬に直撃した。凪はその場で耐え、貴斗を殴った。

「俺にまで喝を入れることないだろ?」

「これで目が覚めたよ。約束したよな。どっちが選ばれても恨みっこなしって」

「ああ」

「もう一度頑張ってみるよ。明日、佐伯さん謝る」

「次は佐伯にでも叩いて貰え」

「結構痛いんだぞ?」

「それくらいが丁度いいだろ」
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