【完】桜色の君を抱きしめたい
「お前は...。ご飯食べている時はほんと、人の話を聞かないな...」

「だから悪かったって。にしても意外だったな。兄貴が女の頭を撫でるとは。普段は女子に話しかけられてもスルーなのに。自分から話しかけるなんて」

「うるさいな」

「そんなに気に入ったのか?アイツが」

腫れた頬より赤くなる凪。

「その反応はマジだな。アプローチするのはいいけど、兄貴のファンクラブの女子達が黙ってないだろうな」

「それを言うな。お前、この事黙ってろよ。バレたら何をしでかすが分からないからな」

「承知。そうだ。佐伯は明日、俺の一日マネージャーになるからよろしくな?」

「お前なら大丈夫だろう。無理はさせるなよ?」

「それも承知。ご馳走様!」
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