【完】桜色の君を抱きしめたい
「あ.....。聞こえてたんだ」

「微かに。でもあまり聞き取れなくて....。なんて言ってたんですか?」

「それは....その.....」

先輩少し顔が赤いです。どうしたんでしょう?

「先輩?」

「あ、ごめんごめん。目を合わせなくていいから聞いてくれるかな?」

「はい」

「俺は佐伯さんの事好きだよ」

「先輩が私を....?」

「うん。初めてここで会った時からずっと」

「ここで?もしかしてその時私の頭を触ったのって凪先輩ですか?」

「え?....それ、俺じゃないよ?」

「そうなんですか。私、ずっと凪先輩だと思ってました。頭をよく触ってきますし...」

「確かに可愛くてつい触りたくなるけど....」

「むぅ....。やっぱり凪先輩じゃないですか!?セクハラしないで下さい!」

「ちょっと、今日はまだしてないよ」
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