はやく俺のこと好きになってよ


「だったらまずは普段から勝ちなさい!」


「え?」


「蘭ちゃんは今、山本を昼ごはんを食べようって誘ってる。
でも毎回山本は蘭ちゃんを断って蒼のところに来る。」


「う、うん?」


「たまには蒼から誘ってみなさいよ。」


「え!?」


「そんぐらいしないと、いつまで経っても蘭ちゃんに勝てないよっ!?」


「う……由那、キャラ変わってない?」


「誰かさんたちが焦れったいからこうなっちゃったのよ」


「それは…すみません」


「とにかく!行ってこい!」


「は、はい!!!」


由那の言うとおり。

まずは行動しなきゃだよね。


よし、頑張ろう。


*


その頃の由那と春樹は…


「おせっかい」


「だって、蒼と山本には幸せになってほしいんだもん。」


「そうだな」


そう言って春樹は由那の頭を撫でる。


「壱も壱で鈍感だよなぁ…」


そう言って頭を悩ませる由那と春樹でした。
< 121 / 130 >

この作品をシェア

pagetop