はやく俺のこと好きになってよ
「そっか…。好きなやつでもいんの?」


「え、好きな人…っ!!」


類が好きな人って言うから、だよね。

言われたから反射的に顔が思い浮かんだだけだよね。


——壱のこと、好きじゃないよね…??


「ふっ笑 …蒼。」


「はい…?」


「自分の気持ち、大事にしろよ」


「へ!?」


「じゃあな」


そういって類は戻って行った。


____自分の気持ちは大事にしろよって…


……え?


まさか私の心を読んで…!?


パタッ


ええ…どうしよう〜〜〜!!


座り込んで頭を抱えてたら…


「蒼!!!」


「…!?壱!?」


「大丈夫か!?」


壱が来て目線を合わせてきた。


ドキッ


「え?急に顔が赤くなった!?熱か!??」


「あ、ううん、大丈夫だからっ!」


「嫌、怪しいぞ、保健室行くぞ!」


そう言って壱は私の前にしゃがみ込む。
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