はじめてのカレカノ

優しい友哉くんに助けられた。

「ありがとう、友哉くん」

私は告白された返事はできなかったけど、友哉くんへの感謝の気持ちだけは答えたかった。


その後、陽人にお弁当を渡して、私も皆とお昼を食べた。


はぁ~、問題は午後の競技。

こんな時に高槻先輩とペアなんて神様は試練しか与えない。

「顔色悪いけど、まだお腹痛いの?」

未菜は私をよく見てる。

「何かあったでしょ?岡崎先輩が原因なの?」

「岡崎先輩って言うより、むしろ私自身が原因?自分の気持ちが分からなくなっちゃって。胸がね、ギュッて苦しいの」

「誰のことを考えたら、胸が痛むの?自分に素直になりなよ、結月。ゆっくりでいいから。いつでも話してね」

ありがとう、未菜。
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