はじめてのカレカノ
グランド脇から見ている人たちに、
『あの子、大玉に参加してないじゃん。後ろから付いてくだけなんて、ずるい』
なんて文句が聞こえてきたから余計に腹立たしくなってきて。
全速力で大玉まで追いついて。
もうすぐゴールっていう所で大玉に両手を掛けたら、両手がそのまま大玉の回転に持っていかれて、大玉の上をダイブする格好になってしまった。
そして私はそのまま前に振り落とされた。
『うわ、何が起こってるの?私大玉に乗ったの?この大玉ふわふわしてる~』
頭から振り落とされた私はそのまま意識を失った。