はじめてのカレカノ

翌日の夕方、一度家に戻った私は服を着替えて陽人の部活終わりの時間を待った。

6時ごろにお店に行けばいいかな?

お店混んでないといいけど。

そう思いながら少し早いけど家を出てお父さんとお母さんのお店へ向かった。

店に着くといつもの癖で裏口から入ってお父さんに声を掛けた。

「おう、結月。もう陽人来てるぞ、早く入れー」

「もう来てるの?陽人早くない?じゃ、お邪魔しまーす」

店に入るとカウンター席で母さんと楽しそうに話している陽人、と、

その横には高槻先輩!

一瞬自分の目を疑った。

へ?なんで高槻先輩がここに居るの?

この状況が理解できなくて固まっている私にお母さんが気付き、

「あら、結月。そんなところに立ってないで早くこちらにいらっしゃい」

お母さんの言葉で陽人と高槻先輩も私に気付く。
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