はじめてのカレカノ

岡崎先輩からの妬み



≪今日、部活休みだから一緒に帰ろう。話したいことがあるんだ≫

未菜からのメール。

未菜と帰るの久しぶりだな。

掃除をさっさと終わらせて未菜と合流し、二人で駅までの道を歩いた。


「結月、言うかどうか迷ったんだけどさ。やっぱり話しておかないと結月が危険な目に合うかもしれないと思って」

「なにそれ?意味わからないんですけど」

「うーん、結月ってさ、今好きな人いる?架空の人はナシね」

「ふぇ?何よ突然」


そう聞かれて真っ先に高槻先輩の顔が浮かんだけど、きっとそれはクラスマッチのペアのことで頭がいっぱいだからだよね。

「す、好きな人はいないよ?」
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