平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
敬礼を解く許可をもらったトナーが、いつもの雰囲気に戻して言う。

「さすがに亡霊相手だと、どうしていいか戸惑いますね」

「その亡霊は実在している。俺が見た限り、人も乗せられれば物にもぶちあたる。その身体を押さえればいいはずだ」

「確か、獣の肉体を使っている状態、でしたっけ?」

「リズが聞き出した話によると、山狼であるらしい。このあたりの狼は、小型に分類されていて犬より少し大きい程度だ」

それに亡霊が憑依したことにより、大きな獣となった。

獣騎士たちは、にわかに信じられない様子だった。けれど、現状だと『身体の方を押さえる』という作戦は正しい。

「まぁ、それ以外に方法もないでしょうね」

獣騎士たちが納得の空気を漂わせる中、トナーが頷く。

「ただ、白獣相手というのが気掛かりですね」

「同じ戦闘獣だからな。だから、一番動けるお前の小隊を呼んだ。……白獣であれば意志疎通も可能だ。説得に応じてくれると、いいんだがな」

それが、一番望む解決策だ。しかし遭遇した際のことを思えば、説得は難しいだろう想定があった。

物憂げな顔をしたジェドが、トナーたちの待つ視線に気付いて視線を上げた。強い眼差しで確認する。

「同時に優先事項として、少年の保護だ」

「保護?」

リズは疑問の声を上げてしまった。

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