平凡な私の獣騎士団もふもふライフ3
「あの少年は、獣騎士候補だ。教えられてもいないのに飛行もできるくらい、獣騎士としての素質を持っている」

それは、リズも間の当たりにしていたから知っている。

「でも、どうして保護だなんて」

言いかけて、言葉を呑んだ。

こちらを見ているトナーたちの目に、緊張感があったからだ。そしてジェドも、コーマックも真剣な表情だった。

「とくに今回、相手が通常の白獣ではなく、怨念で蘇った亡霊である以上――最悪の結果になる前に、少年をその獣から引き離す」

最悪の結果?

するとコーマックが、そばから教えてくる。

「リズさん、本来、獣騎士と相棒獣は〝対等〟でなければならないんです」

「対等……」

それは、今のシモンと亡霊には合致しない言葉だった。厳しい現実を突き付けられたように言葉が詰まる。

リズの表情が変わったのを見て、ジェドが「そうだ」と言った。

「獣騎士と戦闘獣は、相棒同士で互いを高め合い、支え合う。負担も半々。それが一方的なことになってはならない」

その通りだと、トナーたちの真面目な顔がリズに伝えてきた。

白獣は相棒騎士がいれば、魔力を繋げて、自分の身体能力を最大限まで引き出し飛行することまでできる。

けれど保有している魔力量や潜在能力など、個体差があった。

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