【プロット】異世界を出禁になった私が再召喚!?正体を知られるわけにはいきません!
【1~3話までのプロット】
1話
現代日本に住む二十代のOL紗奈。彼女は十代のとき、『伝説の乙女』として異世界に召還されたことがあった。異世界の危機を無事すくい、日本に還ってきた……わけではない。
紗奈は異世界に召還されたわずか数日後、その世界を『出入禁止』になってしまったのだ。紗奈はその異世界で口にしてはならないことを、つい口走ってしまったからだ。
そのときの会話を紗奈は今も記憶している。
異世界のえらい人「というわけでサナ殿にはこの世界を救ってもらいたいのです。名誉ある伝説の乙女として役目、ひきうけてくださいますな」
紗奈「……えっと、その前に質問してもいいですか? どうしてこの世界の人たちは日本語をしゃべってるんですか? 見たところ、昔のヨーロッパみたいな国なのに……。あ、今私が立っている場所は古代のギリシャかローマの神殿みたいな場所ですね。ここって――」

2話
紗奈が語り終わらないうちに、異世界のえらい人の周囲にいた人々がざわめきだす。そして、人ごみの中にまぎれていた屈強な男二人が紗奈の両肩をつかみ、神殿の奥へと連行していった。そして紗奈は、二度とこの異世界に足を踏み入れないという誓約書を書かされた。日本語で。
まだ十代だったあのときの自分を思いだしながら、二十代の紗奈は心の中でつぶやく。
(なんで日本語が通じるのか、説明してくれる異世界ものってだいぶふえたと思うけど、私が召還された世界はそうじゃなかった……)
このところ、業務は多忙を極め、恋愛と縁遠い紗奈はつい思ってしまう。
(あの一言さえ口にしていなければ、今頃私は異世界でファンタジーな日々を送っていたのかもしれない。あの一言さえ――)

3話
逃した魚は大きい。そんなことわざが頭をかすめた瞬間、紗奈はまばゆい光につつまれ、ふたたび異世界に飛ばされる。
紗奈は周囲をみまわし確信する。
(ここは、私が前に召還された異世界と同じ見た目をしている。あの世界と同じ世界なのだとしたら、なぜ? 私は出禁になったのに)
不思議がる紗奈の目に日本語で書かれたポスターがうつる。
『この顔にピンときたらご連絡を! 世界をゆるがそうと企む危険人物です』
ポスターは紗奈の似顔絵入り。紗奈が再び異世界入りをしたときの用心のためなのか、指名手配犯のようなあつかいのポスターが貼られている。
あせる紗奈だが、ポスターに描かれた似顔絵はあくまで十代のころの紗奈。現在の紗奈は髪型やメイクの関係でかなり違う雰囲気だ。
とはいえ油断は禁物と思う紗奈は、いきなりイケメンに声をかけられる。
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