貢ぎモノ姫の宮廷生活 ~旅の途中、娼館に売られました~

「どうも此処の部屋の名称はわかりにくいです。
 不審な侵入者になんの間が何処か知れないようにでしょうか?」
と自らも不審な侵入者であるアローナは呟く。

 そんな話をしながら、アローナは気づいていた。
 銀を探して視線を巡らせたとき、視界に入ったのだ。

 上座の横辺り、大きなタペストリーの陰に、もうひとつの扉があることに。

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