天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「だがそうなった場合、
4番は誰が打つのか?

・・・僕の理想を言いましょう。

3番 龍君

5番 中村君
6番 山崎君

・・・・このチームの打線には、
【4番を打てる選手】がいない。

それが“火力不足”と僕が分析した要因です。」


「・・・・・・・。」




「もうお察し頂けましたか?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「その名前を口に出すのも嫌になりましたか?」


「・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。」


「今だから言いますが、

僕はこの野球部の顧問を引き受ける前、“4日間”の猶予を理事長と教頭から頂きました。

その間に、部員15人、
マネージャー3人の情報は頭に入れました。

・・短い時間でしたが、
実際に全員を観察もした。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「私学4強を倒し、
甲子園に行く為に必要な最後のピース。

・・いい加減、教えて頂きましょうか?」


「・・・・・・・・・・・・・。」



「僕が毎日のように化学室でボヤ騒ぎを起こして、

毎日のように理事長が消防署に怒られていた頃・・君達に何があったんですか?」


「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・立浪君は、いつになったら僕の被検体に加わってくれるんですか?」


「・・・・・・・・・・・。」




・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・・・





第7話 完










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