天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


―――――― 


「○◆※※■△~!!!」
「○◆※※■△~!!!」


「アハハ、もうミクもアリサも泣かないのっ。」


試合が終わって、球場の外に集まった輪。


お付き合いが長い分、私以上に号泣してたミク先輩とアリサ先輩が、

ベンチ入りしてスコアを付けていた3年のマネ先輩に抱きつく。


2年の先輩達と3年の先輩達が涙の抱擁をかわす。


そんな光景を見せられると・・
私の涙腺が余計に壊れる(ToT)(ToT)


ベスト16敗退。

でも、ベスト16まで進んだのは初めての快挙との事で、皆さんの涙の中にはどこか、

“やりきった”という充実した笑みもあった。





「みんななら絶対成し遂げられると信じてる。

・・俺達の夢は頼もしい後輩達に託す!!

だから来年こそ・・全員野球で・・

全員の力を結束して、
甲子園出場を目指してほしい!!」


3年生の先輩方とのラストミーティング。

キャプテンの最後の言葉で締めくくられた後・・


「ぜってぇ来年は負けねぇ!!お前らも俺達にしっかりついてこい!!」


「「「「「は、はい!!」」」」」」


2年の龍先輩が力強い言葉と共に私達を見回した。


「みんなっ!先輩達だけじゃなくて、みんなも頑張ってサエを甲子園に連れてって♡」


「「「「「お、おう・・。」」」」」」


入部以来、今がすっごい良い雰囲気だったので、ちょっとぶりっ子をプラスして、

一度は言ってみたかったセリフを同じ1年生の仲間にぶっ込んだ!


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