天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


―――――― 


「え~野球部員の皆さん。

改めまして、この度の不祥事・・
全ての責任は学園側にあります。

大人の都合のせいで、

一番の被害者である君達へ辛く・・
苦しい想いをさせてしまった事、

大変申し訳ございませんでした。」


続々とみんなが集まって・・

久しぶりに・・
・・立浪くん以外全員集合して・・


全員が練習着に着替えた後、
理事長先生、教頭先生の前に整列する。



「また、この度の不祥事について勇気を出して声を上げてくれた中村君についても、

改めて理事長と私の方から深く深く・・
感謝と謝罪を申し上げます。」


理事長先生は土下座するほどの勢いでずっと頭を下げ続けて・・

教頭先生が一つ一つ丁寧に・・
お話をしてくれた。


勿論その中で・・

“ウチらは誰も悪くない”、
“全ては学校側の問題”という話、

ウチらの関係がギクシャクしないようにと、
これまで通り・・これまで以上に、

結束を高めて来年夏の甲子園出場を目指してほしいと・・


先輩達の引退から約2ヶ月・・

色々あったけどその真摯な態度に、
ウチらの気持ちはスッキリした・・!


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