天才か、狂人か。     ~変 態 化学教師、野球部の監督にさせられる~


「どうしたの?」


「試合がしたい!!」


「あ~・・そうだねぇ・・。
私も久しぶりにスコア付けたい!」


「変態先生に言っても会話にならないだろうから、教頭先生にお願いしてみようかな。」


「練習試合?」


「ミクも練習見てて分かるだろ?
今の俺達は冗談抜きで強い。」


「うんっ。先輩達が抜けた分、
1年生がどんどん上達してるから・・

夏ベスト16の時に負けないぐらい強くなってるよね。」


「近所の学校でいいからテキトーに試合組んでもらって、実戦で更に力を積みてーよ。」



「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・ミク?どうした?」


「江藤先生が居なくなって、阿部先生がウチらの自由にやらせてくれて、

みんなで一丸となって練習に打ち込んで強くなって・・・。」


「おぉ。」


「・・立浪くんにも・・
早く戻ってきてほしいよね・・。」


「・・・・・・・・・・。」


「ライトのポジションも勿論だけど、

やっぱり・・打線のこと考えると、
3番 龍ちゃん、4番 立浪く・・・。」


「・・もうアイツの話はするな。」


「え・・・・。」


「もう・・立浪は戻ってこねーよ。」


「・・・・・・・・・・。」


「大丈夫だって!アイツがいなくても、
3番 中村、4番 俺!

憲伸が抑えて、全員で点取って、
俺がダメ押しホームラン!」


「・・はいはいっ。
調子の良い事ばっかり言っちゃって。」


「あ、そんな事より、
帰る前にラブホ寄・・・。」


「死ね!!」


「あ痛っ!」
















< 45 / 399 >

この作品をシェア

pagetop