35cmの音
「たまには君みたいな真面目そうな子も
いいね。良かったよ、じゃあね。」

さっさとホテルの部屋を出ていくおじさん

「...痛ったぁ。」

私は初めてだった。

初めての相手の名前も年も知らなければ
もう会うこともない
顔すら覚えていない

こんなあっさり終わるなんて。

「はは。夢も希望もないなぁ...」

血の滲むシーツに横たわり
裸の私に投げられた数枚のお札
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