35cmの音
高2

トモダチ

今日から新学期

「ねぇ、玲音?」

賑やかで暖かい街並みをベランダからぼーっと眺めた

「ん?」

制服に着替えてはみたけど、

「やっぱり行かなきゃだめ?」

私は朝からどんよりした気分。

「だめ」

行きたくないな

「はぁー。学校楽しくないし」

勉強してなんになるんだろう

「学び場に楽しさを求めるな!」

学校に行く意味は....分かる。

「何それー。おじさんくさいっ」

未来なんて考えた事もなかった。

「じゃあ思い切り青春してこい!」

だから、その先を考えた時

「それはないかな...」

初めて疑問が湧いた。

ベランダのお花に水やりしている玲音が手を止めた

「なぁ咲那、行くだけ行ってみ?」

私の目線までしゃがんで

「うーーん、、」

髪を撫でる

「それでも駄目なら辞めていいから」

予想外な台詞

「簡単に言いますね」

学費2年分も払って貰ってるのに。
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