こんな私が嫌いで好きだ
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加賀落 語(かがおち かたる)は、ぼんやりと天を仰ぎながら思いついた。


あと少しで真円という、おしい形の月が空の斜め上にいる。

(かたる)は、誰にでもなく脳内で話しかける。



『今思いついたんだけどさ、



狼男っているよね。

満月を見ると狼になるという、やつ。


あいつ、設定甘くない?


だって、満月だよ?

月の光に特別な……って、月って光らないし。

んなこと、小学生でも知ってる。

ただ、太陽の光を反射させてるだけ。


じゃあ、昼間の太陽でもならないと、おかしくない?



月だけの特別な要素ってなくない?

大きさ?

目の前にあるボールの方が、絶体に大きく見えるし。


マジで設定甘すぎ。



そもそも、狼男ってなに?

女はいないの?

どーやって繁殖するの。

突然変異的なあれなの?


そういえば、変身も設定甘くない?

筋肉ムキムキで、毛むくじゃらで、狼の顔?

骨格変わるの?

歯は生え変わるの?

筋繊維増えるの?

毛は生えるの?

どれだけのエネルギーと細胞の働きがいると思ってるの。


変身のエネルギーで栄養失調確定じゃない?


そんな狼男かわいそすぎない?





「……。」



『なんか、月見てたらコロッケ食べたくなってきた。


なにこれ?

月の力?




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