甘やかし上手なエリート医師に独占溺愛されています
「はい。悠さん、これ」
可愛らしいイチゴ柄の封筒を渡される。きっとウニの代金が入っているんだろう。
「あー…」
「約束ですからね。ちゃんと受け取ってください」
俺の考えていることがわかるのか、遥は珍しく強く言い募る。
「まいったな…」
「食事の時だっていっつも私に全く払わせてくれないし。自分のものくらい、ちゃんと自分で払います」
「そこは男の矜持を守らせてくれると嬉しいんだけど」
ただでさえ8つも年上なのだ。
笑って言うと、遥は口を尖らせる。
「…わかってます。だから、ウニを買う約束くらいは私にも守らせてください」
自分の意志を押し通す遥に、初めて出会った日を思い出す。
重たい荷物を持つのは男の役目だと言う俺に、『これは私の仕事です』と毅然と言い放った遥。そんな彼女に惹かれたんだ。
「わかった」
きっと遥なりの矜持やプライドだってあるだろう。このお金はいつか遥のために使おうと心に決めた。
ローテーブルに滑らされた封筒を受け取ると、嬉しそうににっこりと微笑んでくれる。