溺愛プロデュース〜年下彼の誘惑〜
美南さんの然さんに対する表情や態度からして
あの感じだとたぶん
別れた今でも彼の事が好きなのかもしれない。
そして彼女のその気持ちは然さんも知っているから”愛情がない”って突き放してしまった?
別れを切り出したのは然さんの方からなんじゃ…
って、他人の色恋沙汰の推理なんてしている場合じゃない。
もし仮に私の勘が当たっているとしたら
私自身の仕事がやりづらくなる気がする。
美南さんの事もあるし
”元恋人同士”モデルの間に挟まれて
30歳になってからの初体験は…無理なんじゃない?
「まずは撮影に慣れてみよっか」
「・・・・ん?」
上の空で話半分だった私に
彼は爽やかすぎる笑顔を向けている。
これは間違いなく断れないやつだと痛感した――
別室に連れて行かれた私は
前回お世話になったヘアメイクの方と
他、衣装スタッフ達に囲まれ
あっという間にまた変身させられてしまう羽目に。
「…良いと思うよ」
そして今回も
然さんは私を見るなり顔を背けてしまう。
やっぱり傷つくって…。