待ち人、音信なし

「……大丈夫だろ」
「その自信はどこから、」
「イヴが毛布を掛けてくれる」
「こ、これひざ掛けですけどね!」

だから肩にかけるんじゃなくて、膝にかけて使うんですけどね!

反発すれば、へえ、とノアさんは興味なさそうに返事をした。

「午後の外周りが一件追加されてた」
「見ました。ちょうど中間でしたね」
「ああ、近くにチキンカツ屋がある」
「……ノアさんって」

顔を見上げる。
何だ、と視線が戻ってくる。

考えていること、口に出してくれるようになったなって。

立ち上がる。風が吹いて、小さな花びらがいくつが舞い込んでくる。




< 95 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop