ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
「尊和くんっ……!だ、大丈夫だよ……?」

 って言っても……聞こえないか……。

 尊和くんの頭が痛まないようにと今更だが、いわゆる膝枕をする。

 か、顔ちっちゃいっ……!

「尊和くん……愛してるよ……」

 っ!わ、私はなにを……!

 愛らしい、ちょっと悲しげな顔をする尊和くんを見ていると、自然とそんな言葉が出てきてしまったっ……。

「ふふっ、ヒヨ〜聞いちゃった」

「へっ!?お、起きてたの……!?」

 だ、騙された……!?

「尊和くん……愛してるよ……かぁ録音しといてよかったぁ……」

「ろ、録音!?」

「なにかあった時の為に、僕が気絶した“ふり”をしてから録音しておいたの〜ついでに、ヒヨの為の防犯カメラもあるし〜侵入者が入ってきて、ヒヨを見たら殺すようのナイフもあるし〜」

「ええっ……!?」

 そ、そんなっ……!

「さっきは……鎖とか、ごめんね……僕、ヒヨが好きすぎて精神状態不安定なの……」

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