ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
第5章

「だめだよ冗談でも」

 次の日。

 学校が再開して、いつも通りになってしまった、尊和くんとの登校。

 昨日は、怖かったけれど、ちょっと不器用な、尊和くんの愛情表現なんだなぁと思いまとめた。

「ヒヨ、今日も一緒に屋上でお弁当食べようね〜」

「ふふっ、そうだね」

 そんな会話を交わしながら、学校に向かった。

***

 教室に着いた。

 もちろん、尊和くんが教室まで送ってくれた。

「あー!可愛い〜!日和は天使だなぁ!」

「そ、そんなことないよ!し、静かにしてぇ!」

「ほら、来楽、日和が困ってるわよ」

「あーはいはい。」

「あと、私、前から思ってたんだけど、来楽って珍しい名前よね」

「そうか?」

 ふふっ、来楽ちゃんは知らないかもしれないけれど、確か、らいらって名前には、とっても素敵な意味が込められていた記憶があるっ。

< 118 / 140 >

この作品をシェア

pagetop