ヤンデレな子犬系狼様の愛は重すぎる。
 焦ってるのかな?可愛い。

「本当に可愛いねヒヨ」

「そ、そう言っていただけて嬉しいですっ……」

「ふふっ、今度は地下に泊まってみるのもいいかもね」

「ち、地下?」

「ううん、コッチの話。じゃあ、美味しいオムライス作ってね」

「う、うん!」

「尊和〜」

「凛」

「二葉、なんかコンビニ行ってくるって言ってた」

「通りでいなかった訳だな」

「なにしてんの」

「布団敷いてるんだよ」

「へ〜おぼっちゃまのくせに」

「チッ」

 こんぐらいできるっつーんだよ。

「うゎ、怖ーい」

「うるさい」

「にしてもイケメンですね〜パーカー、似合ってますよ〜」

「うざ、やめろ」

「そういえば、」

 うゎ、めちゃくちゃ無視すんじゃん。

「女子って、なんかぶかぶかなパーカー着てる男子とか好きらしいよ〜」

「なんだよそれ」

「なんか、ショタっていう」

 ……。

「関係ないね、ほぉら、凛くんも手伝って!」

「あっ、ごめんね尊和くんっ、ちゃんとやるよ!」

「ふふっ、可愛いな、凛」

「尊和くんもっ……!」

 ……はぁ……よかった……。

 ヒヨに見られて嫌われたら……。

「相変わらずのぶりっ子だな」

「お前もね」



 それから、二葉も帰ってきて、料理が全てできて夜ごはんをみんなで食べることに。

 相変わらず愛らしい、愛おしいヒヨを眺めながら、ちょっと意地悪してやろうと企んだ一瞬であった。

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