【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。
お互いに角度を変えては、幾度となく唇を重ねた。吐息混じりのその唇と、ほんのり香る香水の香りが、お互いの理性を崩していく。
「光星、さん……」
「莉沙……好きだよ」
「……っ、んっ」
首に胸、腕やお腹、そして太ももを撫でるように触られ、感じた体温と吐息でさらに意識を飛ばしそうになる。
「莉沙……もういい?」
と聞かれた瞬間に、わたしはすでに彼を受け入れる準備をしていた。
「莉沙……そんなに煽ったらダメだろ?」
「ちがっ、そんなんじゃ……んんっ」
光星さんに怪しげな表情でそう言われて、わたしは弁解する余裕もないくらい、そのまま奥深くを攻め立てられた。
「っ、こう、せいさ……」
いつもよりも激しく、一定のリズムを刻み込むその大きなベッドの上で、わたしは甘い吐息を吐きながら彼に抱かれた。逞しい腕、逞しい背中、彼の全てにわたしは抱かれた。
彼のことを考えて、彼のことだけを見て、彼の名前を呼びながら、必死でその身体に身を委ねた。