【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「……なんだ?」

「えっ!? あ、いや!なんでもない!」

 だけどなんか、その神宮寺さんって人のこと……やたら詳しくない?

「神宮寺にもし、目を付けられたら。俺にすぐに言えよ。……分かったな?」

「う、うん……。分かった。 だけどなんで、そんなに神宮寺さんのこと詳しいんですか?」

 とわたしが聞くと、光星さんはこう答えた。

「神宮寺とは、高校の同級生なんだよ」

「へぇ……。そうなんですね」

 こ、高校の同級生……。だからそんなに詳しいのか。確かに同級生なら、詳しいはずだよね?

 そっか、同級生なのか……。どんな人なんだろう、神宮寺さん。

「あと、俺はアイツと生徒会の役員もやっていた」

「えっ!? あ、そうなんだ……」

 それまた、意外な事実……。一緒に生徒会もやってたんだ。そんな感じ、全然ない。

「何かとアイツとは縁があるが……。今回だけはちょっと、複雑になりそうだ」

「え?」

「……悪い。この後も仕事あるから、行くな? また連絡する」

 と、光星さんは会社へと戻った。
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