【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「なんだ。知ってるのか?」

「知ってるもなにも、神宮寺眼鏡は、わたしたちが今度担当することになったクライアントです」

「そうなのか?」

「はい。……担当は、わたしです」

 わたしがそう言うと、光星さんはちょっとムスッとした顔をした。

「莉沙、アイツには気を付けろよ」

 そしてひと言、わたしにまた付け加えた。

「アイツ? アイツって……?」

「新社長の神宮寺彰(じんぐうじあきら)だよ」

「……気を付けろ、って?」

 わたしがそう聞くと、光星さんは静かに話し始めた。

「アイツは、かなりのやり手だ。しかも女に手を出すのも早い。……特に莉沙みたいな、美人ですらっとした女が好みらしいから。 お前もアイツに目を付けられるかもしれないから、気を付けろよ?」

 と彼は言ったけど、わたしは思った。

 いやいや、光星さんも会ってすぐにわたしに手を出したよね?あの日再会した日の夜に。 しかも社長室でも、わたしのこと抱いたよね?……人のこと、言えなくない?と。
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