【完結】悪魔な御曹司に心も身体も溶かされました。



「今日はやたら、俺のこと求めてくれたから」

「……そう、かな?」

「ああ。……何か、あったのか?」

「……ううん。ただ、幸せだなって思っただけ」

 わたしは心配かけたくなくて、光星さんにそう言った。

「そっか。……俺も幸せだ」

「……うん」

 やっぱりわたしには、光星さんが必要だ。光星さんじゃないと、ダメなの。

「ねぇ、光星さん……」

「どうした?」

「わたし……光星さんと離れたくない。ずっと一緒にいたい」

 わたしはそう言うと、光星さんに抱き付いた。

「安心しろ。俺は莉沙とずっと一緒にいる。……離れたりしない」

 わたしはその言葉で、すごく安心した。そして彼の腕の中で、ひっそりと涙を流した。

 そしてわたしは、何があっても光星さんのそばから離れないことを誓った。何があっても、絶対に離れないと。

「莉沙、おやすみ」

「……おやすみ」

 わたしたちは夜が明けた頃、まだ温かい温もりのあるベッドの中で、ふたり一緒に眠りについた。
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