風になびく君の髪




だってふーまは





ふーまは遥香ちゃんの事が好きだから



ずっと見てたから


中学の時からずっと


ふーまが中庭で本を読んでる時に私は教室の窓から見ていた


今だから遥香ちゃんだってわかるけどその当時は名前も知らない女の子


ふーまはその子を見かけるといつも幸せそうな顔をしていた


あんな顔、何年も一緒に居るけど見たことない


"幼稚園の時"はそんな風に意識したことないからわからないけど


多分、私にはあんな顔をしたことない


きっとふーまはその子のことが好きなんだ


だから私は


ふーまがその子に話しかけようとした時


ふーまが遠くに行ってしまう気がして


邪魔しちゃったんだ



今日だけ許してほしいって思ってた


今日だけ私にかまって欲しい


明日には私はふーまから手を引こうと思うから


でも寂しい…行かないで…


色んな葛藤が頭をぐるぐるに巡らせてついにはふーまを怒らせてしまった



「お前もう一人で帰れよ!うぜーな!」



ふーまにそう言われて私は一人で帰る


なんでだろう勝手に涙が出る


涙がどんどん出てきて止まらない


ふーまに嫌われちゃったかもしれない


そんなこと思いながら私は家に着く


家に帰ってきても両親は居ない





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