幼なじみの溺愛が、私を離してくれません

「…ちょっと独り言言うけど、気にしないでね?」



「う、うん…?わかった…」



突然そう言ったかと思ったら、途端に真剣な顔で話し始めた。



「俺、あんまり自分がわかんないんだ」



……ほんとに話し始めちゃった。



これ、私聞いてていいのかな?



でも、影野くんは特に気にする様子もなく淡々と話進めていく。



「一人でいる時の俺と、他の誰かといる時の俺。その“他の誰か”も、相手によって違う自が出てくる。人によって態度を変えてるとかじゃなくて、勝手に切り替わっててるから余計タチ悪いし」
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