幼なじみの溺愛が、私を離してくれません

平静を保つので精一杯な私はそれしか言えない。



…今度は結弦の番ってこと、だよね。



「ちょっと長くなるけど…聞いてくれる?」



私はこくりと頷き、話を聞くために少し離れてて欲しいと告げて、しっかり目を合わせた状態で結弦は口を開いた。



「…僕は、雫に甘えてたんだと思う」



ポツリと零れた声は、少し震えていた。



「小さい頃から一緒にいて、隣にいることが当たり前になって…。雫がどんな思いで僕のそばにいてくれているのか、全然考えてなかった」



いつもの元気な結弦の悲しそうな顔は、見ているだけで辛い。



「雫と喧嘩してからいっぱい悩んだ。どうしたら雫に僕の気持ちが伝わるかなって。今日は一日中、それしか思ってないし…頭の中が、雫でいっぱいになってる」
< 136 / 166 >

この作品をシェア

pagetop