サッカー部のイケメン二人の間で揺れて

ボタンには短いチェーンが付いていて、指輪とボタンを繋いでいる。

「これ、は?」

「ん。俺の気持ち。俺さ、まだプロポーズとかできないけど、決めたんだ。詩織のこと、追いかける。離れたくないんだよ」

「追いかけるって?」

「来年、詩織と同じ大学へ行くよ。もちろん学部は違うけどね。そこでサッカーもやるし」

私は驚いた。恭介がそんなことを考えていたなんて。

「合格、してよね」

「俺の成績知らないな? 俺って何気に学年トップなんですけど」

「ま、マジですか?!」

私、本当に恭介が学年トップだって知らなかった。

なんか、クラクラしてきた。

だって、この恭介だよ? いつもふざけてる恭介だよ?
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