サッカー部のイケメン二人の間で揺れて
「この試合が終わったら話したいことがあるんだ。少し時間を作ってもらえないか?」
数か月ぶりに優斗くんの目の前に立つ。
優斗くんの顔はとても優しかった。
なんか、優斗くん変わった。
付き合っていた頃とは雰囲気が違う。
「うん、いいよ。あの、優斗くん、試合頑張ってね。ずっとずっと言えなくてごめんなさい」
そう言って優斗くんの目から視線を下に落とした。
優斗くんは
「それ、ずっと欲しいと思ってた言葉。詩織、ありがとう。俺頑張るよ」
そう言うと私の頭をポンポンと撫でた。
私はずっと間違えていたんだ。
優斗くんに負担を掛けさせていたのは、私。