規制アプリ
☆☆☆
重行が悪口を言えなくなったからと言って、あたしへのイジメが終わるわけじゃない。
この日も授業中には背中にゴミを投げつけられたし、休憩時間中には他の生徒たちから悪口が聞こえてきていた。
でも、そんなことはあたしにとって些細な出来事だった。
移動教室から戻ってくると、マジックで机に落書きがされていた。
バカとか、ブスとか、根暗とか。
その文字を見た瞬間、上履きに書かれていた悪口を思い出していた。
家に戻ってすぐに消してしまったけれど、書かれている言葉と筆跡が似ている気がする。
そう思って教室内を見回すとニヤついた笑みを浮かべる重行と視線がぶつかった。
その瞬間重行の隣にいた樹里が大きな声で笑い出す。
なるほど。
声に出せないから、こうして文字に書いたようだ。
これなら樹里を楽しませることもできる。
ちょっとは頭を使うことができるみたいだ。
そう思いながら自分で雑巾を持ってきて机を拭きはじめた。
上履きに書かれたときよりも幾分簡単に取れていく気がする。
そうしていると後方に人の気配を感じて振り向いた。
そこには重行が立っていて、一瞬ひるんでしまった。
「お前、なんでなにも言わねぇの?」
その質問にあたしは瞬きをして重行を見つめる。
自分でこんなことをしておいて気にするなんて、どういう思考回路だろう。
あたしは重行を無視して、再び掃除を始めたのだった。
重行が悪口を言えなくなったからと言って、あたしへのイジメが終わるわけじゃない。
この日も授業中には背中にゴミを投げつけられたし、休憩時間中には他の生徒たちから悪口が聞こえてきていた。
でも、そんなことはあたしにとって些細な出来事だった。
移動教室から戻ってくると、マジックで机に落書きがされていた。
バカとか、ブスとか、根暗とか。
その文字を見た瞬間、上履きに書かれていた悪口を思い出していた。
家に戻ってすぐに消してしまったけれど、書かれている言葉と筆跡が似ている気がする。
そう思って教室内を見回すとニヤついた笑みを浮かべる重行と視線がぶつかった。
その瞬間重行の隣にいた樹里が大きな声で笑い出す。
なるほど。
声に出せないから、こうして文字に書いたようだ。
これなら樹里を楽しませることもできる。
ちょっとは頭を使うことができるみたいだ。
そう思いながら自分で雑巾を持ってきて机を拭きはじめた。
上履きに書かれたときよりも幾分簡単に取れていく気がする。
そうしていると後方に人の気配を感じて振り向いた。
そこには重行が立っていて、一瞬ひるんでしまった。
「お前、なんでなにも言わねぇの?」
その質問にあたしは瞬きをして重行を見つめる。
自分でこんなことをしておいて気にするなんて、どういう思考回路だろう。
あたしは重行を無視して、再び掃除を始めたのだった。